年度末の学年集会で,学習についての話をします。それに向けての原稿を考えてみました。
3つの「や」
勉強でも運動でも,その他どんなことでも,何かをできるようになるには3つの「や」が大切になります。
それは,「やる気・やり方・やり続ける」ことです。
まずは,自分ができるようになりたい,やるんだ!という「やる気」を持ちます。何よりも自分自身のためにという気持ちをもって学習に取り組みましょう。この気持ちは全員が持っているのですが,目の前のことを見すぎるとついつい忘れがちになります。
正しい「やり方」を知っていると,効率的に学習を進めることができます。例えば,もう覚えている漢字を100回書いても漢字の練習にはなりません。正しい「やり方」,つまり勉強の仕方は,授業の中で各教科の先生から教えてもらっていますね。友だちから聞いてもいいと思います。来年には受験もあることを考えると,自分に合った「やり方」を見つけられるように,学習に取り組みましょう。だんだんと,自分のやり方が見つかりますよ。
最後は,「やり続ける」ことです。1日だけ10時間勉強しても,その後1週間勉強をしなければあまり効果があるとはいえません。ある日突然覚醒して勉強ができるようになることは,残念ながらありません。その日がんばった分だけ,少しずつできるようになります。「継続は力なり」。コツコツと努力を続けましょう。
習慣をつくろう
コツコツと努力を続けるためには,2つの力を使うことがおすすめです。それは,習慣と友だちです。ここからは,自分のクラスの人たちの話になりますが,ぜひ学年に広がってほしいので紹介します。まずは,習慣についてです。毎日の学習習慣をつくる方法として,「勉強時間を決める」ことと「勉強量を決める」ことがあります。ある人の話です。彼は3学期から,毎日家に帰ったら1時間の勉強時間をつくることを決めました。自分の部屋ではついつい他のことに気が行ってしまうので,リビングで勉強をすることにしたようです。3か月,毎日続けることができました。また別の人は,毎日勉強した自学ノートに取り組みました。時間や量を固定して習慣化することで,無理なく正しいやり方で勉強をやり続けることができます。
友だち同士でよい刺激を与えあって,集団としての力を高めよう
2つ目の「友だち」の力です。自学ノートに取り組んでくんでいる友だちを見て,私のクラスでは他に3人が自学ノートに取り組むようになりました。これは周りから良い影響を受けている証拠ですね。
朝のスピーチの時間に,Youtuberが紹介していた「10分間勉強法」の紹介をした人もいました。そして,それを早速試して,2時間家で勉強をした人もいました。今日はその人の感想を聞いてみましょう。
あまり普段意識することはないかもしれませんが,中学校で義務教育は終わります。高校に進学する人が多いとは言っても,その後は「勉強したい人が自分から勉強をする」ことになります。先生や親,誰かから矯正されるのではなく,友だちと一緒に集団の力を高めて受験という戦いを乗り越えましょう。
まずは春休み,3つの「や」を意識して,コツコツと勉強をしていきましょう。
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