昨日の子どもへのスピーチ指導の発表編です。こちらは先輩の先生の伝え方などをみて,すごく勉強になりました。備忘録として。
礼法を指導する
まずは,発表をするための形式の練習です。入場・退場,礼の仕方を指導します。中学校では、子どもは面接対策を含めた進路指導もあるので,そこで礼法の重要性を学んでいれば積極的に学ぼうとします。教員としては,「正しい」礼の仕方を伝えたり,お辞儀の角度,首を下げないことなどを客観的にみて伝えます。私自身はあまり学んだことがなく苦労もするので,中学校で礼法を指導されることは将来必ず役立つだろうと感じています。
話し方・伝え方の指導をする
原稿ができても,読み方・伝え方といった非言語的な部分も重要です。有名なメラビアンの法則でもあるように,非言語の情報は言語情報以上に意味を持つともいわれています。1つ1つの言葉を正確に発音する,適度な間を持つ,ゆっくりと大きな声で話すといったことを伝えていきます。原稿を見ていない人が理解できるような話し方を考えていきます。アイコンタクトなどについても触れます。
本番用の用紙に記号等を付ける
送辞や答辞くらいの長さのスピーチとなると,本番も原稿を読み上げる形になります。原稿に文字だけではなく,ゆっくりと読む記号や,間を開ける記号などを一緒に確認しながら書いていきます。こうすることで本番も落ち着いて読むことができます。イメージは楽譜にメモをして演奏方法をすぐに分かるようにしておく感じです。(クラシックギターのたとえですが…。)
気持ちを込めて読む
やはり人間が伝えることなので,伝えたい気持ちを込めて読むことは非常に重要です。「ありがとうございます」や「明るい」といった言葉を,自分が本心から思っているような読み方をすると,伝わり方が変わってきます。人間の話す言葉は不思議だなと思うところです。
録画をして自らのスピーチを見る
余裕があれば,子どものスピーチを録画して,自分で見てみる時間をつくります。自分で自分の動画を見るのは恥ずかしいですが,自分の癖や,イメージと違っているところが一目瞭然になります。改善点を自分で気づくことで,より意識して練習をすることができます。
まとめ
こうして発表までを書いてみると,ギターの演奏とも似ている部分があると感じました。用意された楽譜・原稿を,自分の伝え方を考えて,気持ちを込めて音読・演奏する。録画をして自分の発表を確認する。人前で何かをするという上での共通点があるのかなと感じます。
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