いよいよ小学校でも所見を書く時期になりました。前任の中学校では、所見は学年末に一度だったので、学期ごとに書くのは初めてになります。周りの先生や書籍なども参考にしながら、子どもへの所見を完成させました。
所見とは
勤務校により形式や長さに差があると思いますが、一般的には、総合所見は子どもの「行動面の特性と学習面の特性」の二つを盛り込むとバランスの良い所見になるといわれています。
所見を書く際のポイント
「子どもが伸びるポジティブ通知表所見文例集」の解説を参考に、所見を書くときのポイントを纏めてみました。
①基本は「褒める」文章であること
通知表の所見は、それを読んで子どもや保護者が「次の学期や学年も頑張ろう」と感じることができる内容であることが理想です。そのために、一人ひとりの学校生活の中で頑張っていることに気づき、そこを個人内評価をしてあげたいものです。周りと比べてできていないとしても、その子が頑張ってできるようになりつつある様子もポジティブに捉えて表記していくようにします。
②ネガティブな内容もポジティブに変えて書くこと
一層の努力が必要という内容を書くときにも、ただ「〇〇ができていません。家庭でも練習するとより定着するでしょう」といった書き方はネガティブな響きとなってしまいます。そのようなときには、「何度も練習を通して、少しずつ定着している様子が見られます。家庭でも〇〇さんの頑張りを応援してあげてください。」などど、子どもや保護者が前向きな気持になれるような書き方をするとよいでしょう。ただ、個人的には、子どもの個人名や家庭で行ってほしいことは、所見には書く予定はありません。
③子どもの行動の様子は普段からの記録を取ること
日々の行動を子どもとともに過ごしていても、記憶は曖昧なもので、忘れていってしまいます。そのために、日々の子どもの行動を記録するノートを用意すると良いとされています。この本では、ノートのページを子どもごとに1ページずつ割り振り、それを分割することで、行動と保護者への連絡を見開きで分かりやすく記録する方法が紹介されています。私も1学期の間、子どもの良いところ見つけノートを作成しましたが、保護者とのやり取りも含めて1冊にまとめられるともっと便利だと感じたので2学期以降実践する予定です。
参考資料
小川拓『子どもが伸びるポジティブ通知表所見文例集 小学校2年』(2020年)学事出版
試し読みはできませんが、子どもの行動面と学習面の例文が数多く記載されている書籍です。こんな内容について書きたいけれど良い文章が浮かばないというときに参考にすることができます。このような本を見ながら所見を書いたのは初めてでしたが、うまい文章の書き方など、非常に参考になりました。