今年度は、各種外国語検定(スペイン語検定・HSK)、通訳案内士、日本語教育能力検定試験を受験しようと考えています。特に通訳案内士と外国語検定は今年成果を出したいと考えているので、一度学習法について学ぼうと考えていました。今回は宇都出雅巳さんの「合格る思考」を読んでまとめてみました。
「合格る思考」について
図書館でなんとなく選んだ1冊で、前作の「合格る技術」を実践する上での心構えを示した本でした。実際に勉強をするには「合格る技術」も読みたいなと感じました…。ただ、「合格る思考」から技術的な内容を予想すると、過去問をベースに覚えるまで徹底的に短時間で繰り返し勉強を行う。ということにまとめられるように感じました。やはり過去問は大事ですね。。。
「合格る思考」の7つの考え方
本書では、合格するために大切な心構えを具体例を多くあげながら以下の7つに分けて解説をしています。肝になるのはこの7つだと感じました。
加点思考 | なにが分かっているか、新たに学んだことを把握する考え方 点と点を結んで線を描くように理解を広げていく |
具体思考 | 1つ1つの具体例をおさえていく考え方 それぞれの事象について細かく理解できるようにする |
全体思考 | 試験を俯瞰的に捉える考え方 試験全体からそれぞれの勉強を考えていく |
確率思考 | 全体の割合から自分の理解度を把握する考え方 淡々と自分の分かっていることと分からないことを分けていく |
仕組思考 | 努力ではなく習慣として勉強をするための考え方 個人のやる気ではなく、勉強をするための仕組みを考えていく |
質問思考 | テキストを読んで適切な問を考えていく考え方 分からないことを少しずつ明確にしていくイメージで具体化していく |
行動思考 | 計画よりもまずは実行しようとする考え方 作業記憶という言葉にもあるように勉強をしていると気づきもある |
感想
どの項目も特別に目新しいということはありませんでしたが、過去問を何回も繰り返す。分かる、分からないは感情を入れずに淡々と区別していき、分かる範囲を広げるという考え方は参考になりました。特に、選択問題には全体を把握して分かる範囲を広げていく勉強法が向いているように感じました。記述問題への対策は「合格る技術」に書いてあるそうなので、見てみたいです。
また、試験勉強は範囲が分かっているぶん、安全で取り組みやすいものであるという考え方はなるほどなと感じました。
参考図書
宇都出雅巳『合格る思考』(2014)すばる舎リンゲージ