水曜日に顔合わせをしたALTの初授業がありました。ALTの経験がないそうなので、はじめの1時間だけ補助で入りました。
はじめての英語の授業
私にとってもはじめてのクラスでの補助でした。授業の初めに担任の先生から紹介をしてもらい授業をはじめました。ALTも緊張をしたそうです。特に外国語で授業を行う場合は、以下のことを意識したいです。
Teacher Talk
個人的なキーワードは「KISSES」(Keep it simple, slowly, easy, and stupid)です。簡単にゆっくりと話し、場合によっては大げさなジェスチャーなどを加えて「伝える」ことを意識します。パラフレーズや具体例などは分かりやすいようで、全くの初学者には難しくなり混乱を招くことがあります。学習者の母語を全く使わないようにする場合は、以下の3つのことにも気を配ります。
視覚支援
必要に応じて視覚支援として写真や地図を見せます。例えばI am from the USA.という文を話したい場合、
①ただ話す
②アメリカの地図を見せながら話す
③アメリカの地図に飛行機と矢印のイラストをつけて話す
と3種類の伝え方をすると、③が最も初学者にとって分かりやすい説明になるでしょう。
視覚支援でプレゼンを用意すると、自身の話す内容も整理できるメリットがあります。
デモを見せる
Team Teachingであれば教員同士で、単独で授業を行う場合はボランティアの生徒と、お手本となる言語活動のデモを見せます。どんな活動をするのか、どんなことを聞かれているのかを全体になんとなく理解させることができます。
発言を広げる
外国語で話を聞いていると、理解できている子、しようとしている子から、つぶやきが出ることがたくさんあります。全体に発言を適切に広げることで、理解できていない子がピンとくることがあります。これは学習者の母語を理解している教員ができるテクニックであり、完全に外国語のみでの指導を行おうとすると難しいところです。
世界の広がりを見せる
発展形で、個人的にはこれをできるようになりたいと考えてます。子どもの中には塾や家庭環境によって、外国語(この場合英語)を勉強しており、かなりのレベルまで到達している子どももいます。そのような子どもたちも、ワクワクしながら授業を受けることのできるような工夫ができれば良いと感じています。そのための「世界の広がりを見せる」ことをしていきたいです。具体的には、イギリスの英語の言い方であったり、血液型をALT自身が知らないという文化差であったりします。今回の授業では、ALTの好きな都市である、サンクトペテルブルクというロシアの都市も日本語の発音と英語の発音が適度に違って面白い題材でした。