教科指導の本は多種多様にありますが、意外に手にする機会が少ないのが生徒指導に関する本かなと個人的には感じています。生徒指導こそ、眼の前の生徒と向き合うことによって道が拓けるように感じられることもあるからかと思います。それでも、図書館には生徒指導のスキルの本もおいてあります。新書コーナーに配置してあったので借りてみました。
中学校生徒指導 仕事スキル大全
その名も「中学校生徒指導仕事スキル大全」です。もちろん、本を読むだけで生徒指導が完璧にこなせるわけではありませんが、知識と経験を結びつけるためにも参考になる一冊でした。
子どもとの関係を築くこと、保護者や同僚との関係を築くこと、さらには最近のSNSトラブルへの対応方法まで、読みやすくまとめてありました。
現在小学校に勤務していますが、小学校と中学校の生徒指導で大きな違いを感じる部分は、組織の面です。中学校では、生徒指導の事案に対して一人で対処することはそれほどありませんでした。学年で対応を考えて対処することが多かったです。一方小学校では、担任が多くの権限をもって対処をする場合が多いように感じています。学級担任と教科担任の違いなのかなとも感じていますが、個人的にはリスクを分散するという意味でも複数名での対応ができるとよいなと思います。