図書館で見かけた、森 滋彦先生の『教師育成体系』を読みました。教員5年目。5年後の自分の姿も考えながら読みました。
言葉を使う
教員は言葉を使う職業です。3つの段階で考えると良いと示されていました。話して一流、書いて超一流、心を動かすスピーチをする、という3つの段階が示されていました。
話す(伝達)について。まずは決まったことを確実に伝えること。行事の連絡や指導内容などを子どもに伝えることが必要です。子どもが混乱しないように、必要な情報をわかり易く的確に伝えることができるようになりたいです。
書くことに関しては、指導案や学級通信、校内での提案文書などで書く力を発揮することがあります。そういった場面では、時間をかけて遂行できるぶん、分かりやすいだけでなく、心を動かしたり、その場をイメージできるような文章をかけるようにしたいです。
そして最後は、心と動かす「スピーチ」をすることができる段階です。その場に応じて、人の心を揺さぶるようなスピーチを行えることを目指します。私の学校にも、心を動かすようなスピーチをすることができる先生がいて、その洗練されたというか、1つ1つの言葉に重みのある話には尊敬するばかりです。
個人的には、「書く」ことに関しては、このブログも通して徐々に鍛えられていると思います。一方、「心を動かすスピーチ」にはまだまだ成長の余地があると感じています。本の中でも10年目に向けた目標として示されていたので、少しずつでも挑戦していきたいです。
そういった意味でも、YouTubeへの動画投稿も良いのかもしれません。
専門教科を持つ
授業をこなすという段階を超えて、専門教科を持つことの魅力も示されていました。それも、できれば2つ以上。
現時点では、指導書を見ながらそれに近い授業に少しアレンジを加えるような形の授業が多いですが、それぞれの教科で指導内容を自分の言葉で言語化できるくらい詳しくなれればいいなと思います。
自分の場合は、外国語に関して強みもあります。そこから国際理解的な観点で社会を考えたり、言語指導という点で国語を考えたり、統計手法をレベルアップして算数・数学を考えたりしてみたいです。筋トレやクラシックギターにも興味があるので、体育(保健)や音楽も好きです。
子どもの活躍の場をつくる
様々な教科の中で、子どもの活躍の場を作れるようにしたいです。どうしても得意な子どもはどういった場面で活躍できるのかのイメージは持ちやすいですが、一方のその教科を苦手とする子どもの授業内での活躍の場面までを想定することは難しいです。
授業の流れの構造をより明確、かつ深く捉え、誰がどの場面でどのように活躍できるかを考えて授業の中での発言をできると素晴らしいなと感じます。