中村健一先生のブラックシリーズの新刊の『策略ブラック新卒1年目サバイバル術』が図書館においてあったので手にしてみました。自分はすでに5年目になります。それでも確かに…と思えるところやなるほど…と思えることが満載の1冊でした。
批判をされるのも仕事
一般的に私達が政治家を批判的に取られる。権力者は批判されるものであるようだ。保護者から見ると教員も権力者。批判されるのも商売のうちと思って図太く過ごすようにしようとあった。悲しいかな私はまだその領域には達していないが…。
この話を読んで、SMBC証券のイチロー先生の話を思い出しました。嫌いであったり批判的に捉えられていることは興味があることの裏返し。「大嫌いと言われるとゾクゾクする。」くらいの境地に立てるといいなと思います。
組織として動く
初任者にしろ、(おそらくベテランにしろ)、学校としての組織として動くことが重要です。宿題や掃除、求職や授業のルールなど、様々な場面で決まっていることがあればそれに従いましょう。そうすることで批判や不安の矛先が自分という「個人」に向くことが避けられます。
また、このような当たり前を当たり前に徹底します。これで学級崩壊のリスクを下げることができます。
学校のルールです。責任を転嫁しているような言葉にも聞こえます。ただ、それを子どもや保護者の腹に落ちるように説明をすることも一つの技術かもしれません。
フリ・オチ・フォロー
子どもに指示をすることには、フリとオチとフォローを用意します。なにかしましょうと言う(フリ)。必ずそれを実行する(オチ)。できた子どもをほめる(フォロー)の三点セットです。フォローでは大げさなくらいに褒めます。拍手やありがとうといった言葉を積極的に使います。
また、盛り上がった後の切り替えも素早くできるようにします。授業の中で細かくこの三点セットを回すとができると良いでしょう。
保護者とのねじれをふせぐ
子ども関係でトラブルが合った場合、悩んだら保護者に連絡します。やりすぎなくらいでも丁度よいです。特に、ケンカなどのトラブルは子どもが家に帰って、お家の人に伝える前に連絡しましょう。先に子どもの話を聞いてしまうと、教員の話と異なる(ねじれる)場合があります。こうなると厄介です。
小さな面倒に手を抜くと大きな面倒が待っています。丁寧に対応していきましょう。
GIGAスクールについて
GIGAスクールについても項目がありました。チョーク一本と話術で多くの子どもに指示を通す「職人」のような教師には、「おもしろい」ドリルは相性が良いとはいえないところもあります。個別に何をしているのか分かりにくい学習過程はこれまでの教育観とは大きく異なります。
個人的にはこの項目を読んで、教育方法の大きな転換点に来ているのかと感じました。
おまけ・ライターとして
ライターとして中村先生は「文は短く」を意識しているそうです。一文一義(1つの文に一つの意味。)がよいとしています。接続関係がおかしくなりにい。ぱっと分かりやすい。というメリットがあるそうです。今回は短いスタイルで書いてみました。
私の文は一文二義が多いです。それは英語で文を書くこともあるためです。短すぎる分はすらすら読めない気もします。
どっちがいいんでしょうか…。