一人一台端末が整備されて、Google Translateなどの翻訳技術も一気に児童生徒にとって身近なものになりました。ただ、自動翻訳を教育にどのように役立てていくのかは現在研究が進んでいるテーマのようです。
機械翻訳のメリット・デメリット
機械翻訳では、素早く翻訳ができる一方、一般的に2つのデメリットがあると言われています。
- 不自然な翻訳になってしまうことがあること。
- 資料者の外国語能力によっては、その不自然な翻訳に気づかないままになってしまうこと。
ただ、観光目的などの「実用的」な理由での外国ご使用では、機械翻訳で事足りてしまう部分も大きいため、リテラシー教育の一環としての機械翻訳の扱い方の指導も可能であると考えられます。
レビューのまとめより
立教大学の山田先生は、上記のようなテーマの内容の研究もされているようです。
2021年の論文では、さまざまな教育場面での自動翻訳技術の使用についての論文がレビューされています。
その中では、学習者のレベルや扱い方(単語か分単位か)の違い、教師と学習者の認識の違いなどが研究されているようでした。いわゆる「実践研究」に当たるものは見当たりませんでした。
出典:外国語教育現場における機械翻訳の使用に関する実態調査:先行研究レビュー
山田 優 (Masaru Yamada) - 外国語教育現場における機械翻訳の使用に関する実態調査: 先行研究レビュー - 論文 - researchmap
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