昨日の記事の続きです。他の出演者の演奏を聴いた感想を書いていきます。
上達の段階?
なんとなくですが、クラシックギタリストとして上達する段階が見えるような感じがしました。フローチャートのように、その道順を辿って行くことができれば自分も一段階上にいけるのかなと感じました。
十分な音を出す。きれいに音をつなげる。旋律・副旋律・ベース音を弾き分ける。といった感じでしょうか。上手な人の演奏を聴いていると、左手の押弦が優しそうに見えて、確実でゆとりがあるように感じられました。「俺頑張ってます」感がなく難所をスムーズに演奏をする姿がかっこいいなと思いました。
また、曲を演奏する上で、
曲(氷山の一角)
ハード・ソフト
メンタル
も大事にしたいと感じました。
何かの曲を演奏する際に、まずはメンタル面(本番の場合は緊張など)が一番重要で、その次にギターの演奏技術(ハード面)、音楽についての知識や経験(ソフト面)があって初めて、曲につながると言った考え方です。
Playing music is an iceberg. と言った感じです。
音楽として
音楽の概念で考えると、ダイナミクスやアーティキュレーション、フレージングが重要だと感じました。強弱や単音の形、それをまとめたフレーズ構成を考えて豊かに表現している演奏が聴いていて時間が経つのを忘れるような感じで心地よかったです。
特にクラシックギターでは音色も大きく変えることができるので、音色の「キレ」や「ふんわり感」を出せるようになりたいと感じました。その音の感じを曲の場面場面で統一感を持って使い分けていきたいです。
プロフェッショナル
プロフェッショナル部門は予選から聴いているだけで楽しかったです。若手でこれからプロやセミプロとして活躍していく人たちの演奏なんだろうなと感じながら聴いていました。技術的に演奏をできるのは当たり前で、そこから音楽としていかに表現するかを競っているようで、新しい世界を見た感じでした。
結果の感想や講評など
最後に結果発表がありました。全ての演奏を聴いた上級の部も、プロフェッショナルの部も、自分もそうだろうなと感じる結果でした。やはり受賞者は会場の雰囲気を自分のものにできる人だったなとざっくりとした感想を持ちました。
中級の部の講評は昨日の記事の通り、「音楽を豊かに表現しましょう。」という内容でした。技術面でいっぱいいっぱいになるのではなく、簡単な曲でも豊かな表現で演奏しようということだと考えています。
上級の部の講評は、「課題曲を自由曲と同等に弾き込みましょう。」という内容でした。偶然、今回の課題曲のガボットニ長調は私も演奏したことがありました。それも大学時代の卒業演奏で弾いたので思い入れのある曲でした。そのため、自分だったらこう弾きたいなということを考えながら10人以上の演奏を聴くことができました。