山陰ギターコンクールの録音審査の締切が2月15日と迫っています。今日もソルとマリア・ルイサを見てもらいました。ただ、曲そのものというより、音楽全般についての重要なことが多いレッスンになりました。
和音のバランス
和音の音をバランスよく演奏するようにいわれました。和音は音楽の構成要素の中でも非常に重要な部分ですが、自分はただ「楽しく」弾いているときには殆ど意識できていないと感じました。ゆっくり1つ1つの音を聴きながら練習をしていこうと思いました。
1つ1つの音を丁寧に聴く
たとえば、Cの和音を演奏するときに、ドミソの音をすべて聴こえているか、和音が進行するとき(G7→Cなど)にはそれぞれの音のつながりを意識できているか、が重要になります。
自分が意識していない音は埋もれてしまい、聴いている人にとっても分かりにくくなります。(きっと好意的に解釈して聞き取ってれる上級者の聞き手もいるのでしょうが…。)自分が演奏する曲の楽譜の構成は一番良く知っていることになるので、それぞれの音をちゃんと聴いて演奏をできるようにしたいと感じました。
ちなみに、楽譜を見直すと、3つの音の和音だったと思っていたものが4つだったという箇所もありました。丁寧に確認をしていこうと思います。
確実に押さえる・ゆっくり弾く
1つ1つの音を聴いていくと、当たり前のことの重要性にも気付かされます。それが、上の2つの「確実に押さえる」ことと「ゆっくり弾く」ことです。左手の押さえがいいかんげんだと音がこもったり響かなかったりします。
音楽の身体性という意味で、弦の反発力を指で感じながら演奏をできるようにしたいです。また、右手のプランティングも音量のバランスを考える上で重要です。自分がどの程度の音量のバランスで表現したいのか、それが十分にできているのかを確認していきます。
また、ゆっくり弾くことで、1つ1つの音を聞きやすかったり、和音の進行について考える余裕ができたりします。ただ100回練習するよりも、意識した練習を5回毎日するほうがいいという言葉を言われました。覚えておこうと思います。
練習曲としては、ブローウェル作曲のシンプルエチュードの3番を紹介してもらいました。一度譜読みをしながら練習をしていきます。この曲では、和音を1つ1つ弾くだけでなく、さらにそれぞれの旋律も意識しながら練習をするとよいそうです。
なめらかなスケール
マリア・ルイサに度々出てくるスケールですが、まだまだなめらかに演奏をできるレベルには至っていません。バイオリンで弾いてるようななめらかさを頭ではイメージしていても、実際の演奏にはなかなかつながってきていません。
右手だけ、拍の音を強調した練習など、種類を試しながら向上させていきたいです。
スラーの練習(ルーティンとして)
マリア・ルイサには1箇所だけ、「ソファレド」というスラーがあります。スラーを上達するには、日々のルーティンにスラーの練習を組み込むのが効果的です。これも「ゆっくり意識して丁寧に」やっていきます。
指番号で書くと、「12,34」「14,23」「13,24」など様々な方法で1日5分ほどスラーの練習をしていきます。フレットは第3フレットくらいで、6弦から弦までを順に弾いていきます。そのときに、指だけで演奏するのではなく、腕や肩にまで意識を向けて、体の動きと音の表現を合わせていきます。