松岡先生に教えていただいたレッスンの翌日には、門脇先生にラグリマを教えていただきました。振り返りを書いていきます。門脇先生は、親子でクラシックギターの講師をされています。息子の卓人さんはつい先月フィランドから帰国された、先進気鋭の若手ギタリストです。主にはラグリマを見ていただきましたが、ラグリマのレッスンというより、ギターの弾き方や普段の練習などを教えていただきました。
基本姿勢
クラシックギターを弾くときの基本の姿勢です。ギターを抱え込むように弾くのではなく、胸を張って構えることで、音がオープンに飛ぶそうです。
左手はギターに対して垂直に力を加えることで無理なく押弦ができます。ときには左手の親指を離して練習をすることで、指の力ではなく腕全体で押さえることを意識づけできます。特に私の場合は左手の拇指球を痛めたことがあるので、姿勢の矯正をしていきます。
右手は、ギターのサウンドホールよりややブリッジ側を弾くことを基本とします。音がビビらないように、力加減の調整をしつつも、十分に弦の抵抗を感じながら強くクリアな音を出せるようにします。
爪磨き
日頃10分ほどしかギターを弾けないこともあるため、疎かになりつつあった爪磨きもアドバイスを頂きました。まず、紙やすりを使用する場合は、粗目のものから細かいものへと移行していきます。紙やすりは、番号が大きくなるほど細かい仕上がりになります。普通のホームセンターでは2000番辺りまで見つかります。レッスンでは8000番と12000番を試しに使わせてもらいました。弾くときの摩擦が減って、ストレスなくはっきりとした音を奏でることができるようになり、自分でも感動しました。
追記。最近はアマゾンでもすごく細かいものが見つかります。早速一番細かった15000番を注文しました。値段も300円ほどなので試してみると面白いと思います。
爪磨きの際は、ただ爪の表面や裏側を磨くという意識だけでなく、弦を捉える「滑走路」をつくるイメージで磨きます。弦にやすりを押しあてたり、定規等に沿わせたりしながら仕上げ磨きをしていきます。
基礎練習(タッチ)
安定してきれいな音を出すために、基礎練習が重要だと教えてもらいました。学生時代はたくさん基礎練習をしていましたが、最近は曲練習は基礎練習を兼ねているというくらいの意識だったので意識改革をしようと思いました。(普段どんな基礎練習をしているのかと聞かれると戸惑ってしまいました。。。)
右手のタッチだけを意識する練習、アポヤンドとアルアイレの使い分け練習、左手の正確な運指のための練習、アルペジオの練習など、さまざまな練習をルーティンとして取り入れることで、日々の技術向上を目指したいです。基本的にメロディーラインはアポヤンドで弾けると音が浮き上がって聞こえます。
ピッチ
ギターの楽器としての特性として、同じ高さの音が何箇所かあります。ただし、厳密には同じ高さではないそうです。実際に聞いてみると、ハイフレットの音のほうが僅かに音が高い用に感じました。
チューニングにも、電子チューナーを使っています。それだけでなく耳でもしっかり音を聞いて、特に基音になる音や和音を演奏して確かめてみることが重要だそうです。
強弱・繰り返し
繰り返しでは表現を変化させることが原則だそうです。また、同じritをかけるときにも、次のフレーズによって強弱を工夫します。曲全体の構成を考えて演奏するという意味で、頭を使います。。。
リード(導音)
ラグリマの曲中に出てくるレのシャープの音は、調号で考えると導音になります。導音とは基音(ミ)に戻ろうとする強い性質を持った音で、「レーミー」と音をつなげて演奏することで表現が豊かになります。こういったことを意識してひこうとすると、今時分が演奏している曲は何調なのか、その時の和音構成はどうなるのかを知っていく必要があります。奥は深いです。
ラグリマ
ラグリマの楽譜は下からでも無料でダウンロードできます。比較的簡単な曲ですが、音楽的にはすごく深い曲です。