令和3年度『観光白書』報道発表資料の感想

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通訳案内士の一般常識へ対応するために、観光白書の報道発表資料を読んでみました。コロナウイルスの影響の大きさが顕著に現れています。

インバウンド・アウトバウンド(2019年)

令和3年度版の資料では2019年のインバウンドとアウトバウンドが示されています。2020年度はコロナウイルスの関係で示されていないのでしょうか…。これによると世界比較で見た場合、日本のインバウンド12位、アウトバウンドは14位です。ただし、観光支出ランキングでは7位になっています。訪日外国人が、日本で多くの支出をしていたことがわかります。

コロナウイルスの影響

この資料を見ると、コロナウイルスが観光業に与えた影響がひと目で分かります。国際観光客が73%減、GDPでみると5%以上減っています。観光業関連の従事者も5000万人減っていることから、世界レベルでの影響の大きさに改めて驚きました。
日本も当然例外ではなく、2020年度は2019年度比で87%もの観光客の減となっています。支出額も8割以上減っており、日本で観光業に従事する900万人の雇用が危ぶまれます。国をあげての対策であったGo Toトラベルも2020年12月で一時停止されており、観光業の回復の見通しは持ちづらいのが現状のように感じられました。その中でもワーケーションや自然体験、オンライン観光などの需要があるそうです。さらに、密を避けるための分散型旅行も提案されており、コロナ収束後には分散型の旅行に行きやすくなる社会になるといいなと思いました。

持続可能な取り組み

SDGsということばを巷でも耳にすることが多くなってきました。学校の教科書にも度々出てきています。観光白書にも示されており、観光庁が示した「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」には、2020年度に5地区が選ばれました。これは抑えておきたいです。
北海道ニセコ町
三浦半島観光連絡協議会(鎌倉市、逗子市、横須賀市、三浦市、葉山町)
岐阜県白川村
京都府京都市
沖縄県

出典:https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000447.html

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