にゃーごの大型絵本

two tabby kittens lying down Elementary School/小学校
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原典は原点

大学生の頃の初等国語の授業を思い出すことがあります。教授の先生が、よく「教科書の物語文の原典をぜひ読んでみてから授業をしてほしい」という話をしていました。これは、紙幅や表現などの関係で、原典と教科書の題材文が違うことがあるためだそうです。2年生になってから、「風のゆうびんやさん」や「名前を見てちょうだい」といった文学作品を読んできましたが、恥ずかしながらこれまでは原典にあたることはできていませんでした。これから先はなるべく原典にも目を通したいと感じています。
今回は、夏休みということで、2学期の物語文「にゃーご」の絵本を図書館に借りに行きました。最近は、インターネットで予約もできるなど、便利になりました。

大型本

借りてみた本は「大型本」でした。インターネットでも「大型本」と書いてありましたが、これが予想を超える大きさでした。40センチ×50センチの大きさで、持ち帰り用の専用のケースも渡されました。内容は、「にゃーご」が教科書では「ニャーゴ」になっている以外は、全く一緒でした。これにも理由があるようです。

絵本のタイトルは、「にゃーご」ですが、教科書には「ニャーゴ」と載っています。これは、どうしてでしょうか。答えは、簡単です。ニャーゴという猫の鳴き声が擬声語だからです。(中略)絵本の作者は、受け取り手のことを考えて、柔らかい印象を受けるひらがなにしたり、少し冷たい感じのするカタカナにしたりするので、教科書とは異なることはよくあることです。つまり、教科書では、擬声語のニャーゴを。絵本では、やわらかい優しい印象を受けるひらがなを採用されていると考えられます。

『宮西達也作「ニャーゴ」の指導方法—音読劇を通して読みを広げる』より
大きな絵本 にゃーご | 宮西 達也,宮西 達也 | 絵本ナビ:レビュー・通販
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ちなみに大型本を購入すると1万円以上するようです。図書館のありがたみを感じます。

ちゅーちゅー・姉妹編

「にゃーご」には姉妹編の「ちゅーちゅー」という本があります。続編とは異なり、話はつながっていませんが、似ているところもある内容です。こちらは、ねこがねずみを知らないという設定になっており、読み比べても面白いと感じました。
外国語の長文読解だと、テストの際に「習得した読解の技能を活用できる、初見の類似文」を使用することが理想です。子どもの読書の世界を広げるためにも紹介したい本です。

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