板書について考える
「板書は重要」ということを聞くことも多いです。ただ、私自身は板書についてそれほど深く勉強してきてはいませんでした。中学校では、英語の本文を書いたり、モニターを主に使って授業をしたりすることが多かったため、自分にとってはまだ未開拓の分野ともいえます。そこで、板書について書かれた「すごい板書術」という本を読んでみました。
板書の基本
板書の基本は、「情報の共有」「授業内容の理解と定着」「ノートの見本」「思考過程の記録」「参加型授業のための教具」としての働きがあることを理解することです。話しただけの連絡事項を書いておいたり、ノートの見本にすることは、低学年の児童には特に重要だと感じています。自分の板書を見て、子どもが上手にノートを取ることができるかという視点で、板書とノート指導を連動させていきたいです。
「CHALKの法則」
最も参考になって、これから実践しようと感じた項目です。それぞれ英語の頭文字から、板書をする上で重要な視点をまとめています。
Color…色の使い方のルールを決める
Headline…見出しをつけてテーマを共有する
Account…板書の使い方やルールを説明する
Look Back…近くと遠くで板書の構成やみやすさを確認する
Kindness…子どもに確認しながら板書をしていく
一般的に、小学校では1時間で1枚板書を使いきることがうまい板書ともいわれているので、底とのすり合わせもしながら、「きれいでみやすい」「何を学んだのかわかりやすい」「ノートにも取りやすい」板書を目指していこうと思います。
その他の板書術
本書では、板書フレームとして、全員でテーマを共有しながら参加型の授業をするための板書のデザインの紹介もされています。ベン図や数直線、ネームプレートなど、工夫次第でたくさんの使い方ができるようなので、詳しい内容は是非本書を手にとって読んでみてください。
参考資料
栗田 正行『9割の先生が知らない! すごい板書術』(2017年)学陽書房
※試し読みはできません。