勉強法についての本を探していたときに図書館で偶然見かけた本です。20時間という言葉にピンときました。昔、有名なプレゼンテーションを集めたTEDというチャンネルで下の動画を観たことがあります。
この動画で紹介されているのが、「そこそこ上手で、自分も楽しめるレベル」に到達するには、意識的な学習を20時間ほど学習することでした。プレゼンテーションの途中である楽器を演奏していたのも印象的だったのでよく覚えています。もしかしたら同じ人が書いた本かもしれないと思い、手にとってみました。
超速スキル獲得とは
あるスキルを習得するのに、10000万時間かかるという話が出てくることがあります。ただし、それは超一流のレベルになるまでにかかる時間で、目的意識をもって取り組めば、20時間で「そこそこ上手で、自分も楽しめるレベル」に到達できる、とジョシュは述べています。そのためのルールが下の10個です。
- 魅力的なプロジェクトを選ぶ
- 一時に一つのエネルギーに集中する
- 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
- スキルをサブスキルに分解する
- 重要なツールを手に入れる
- 練習の生涯を取り除く
- 練習時間を確保する
- すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる
- 時計のそばで一気に集中する
- 量と速さを重視する
このルールを見てみると、目標を明確にして、そのための段階を分けて、毎日少しずつ練習する。また、練習のときには目指すところを意識して、集中して行おう。という至極当然のことを言っています。著者自身も、特別な方法ではないと本の中で書いていました。
実際に可能なのか
私自身もいろいろなことに興味があるので、超速スキル獲得にはすごく興味がありました。考えてみると、20時間(毎日意識的に1時間程度を3週間)ほどで、ある程度の見通しがモテるようになることもあるように感じました。例えば、ギターの弾き語りは音楽の授業のためにはじめましたが、ある程度楽しく弾けるようになるのに3週間ほどだったように思います。自分自身がクラシックギターを弾けたということはすごく大きいアドバンテージでしたが、何かをチャレンジしてみようと思うときに、きっかけになる良い本だと感じました。
ちなみに、外国語(発音と文字の認識)やブログの設定なども同じくらいの期間で楽しみを感じられるようになったような気もします。ただ、学習そのものを戦略的に考えていなかったので、これからの視点にしてみたいです。
参考:ジョシュ・カウフマン(著)・土方奈美(訳)『たいていのことは20時間で習得できる』(2014年)日経BP社