小学校では、連絡帳を朝子どもに書くように指導し、その日の宿題と一緒に提出させることが多いようです。始業時間が8時30分のなか、8時頃から子どもがやってきて各々宿題を出しています。前任の中学校では始業時間の前に何かを指示することがなかったので、はじめはかなり戸惑いました。思い返せば自分も小学生だった頃はそうだったなー。と思いながら過ごしています。今回は、朝の提出物のあつめ方のパターンを2つ試してみたので共有しようと思います。どちらも教員の時短本に書いてあった内容であり、効果がありました。
子どもが自分で番号順になるように提出→係の子どもが揃っているかチェック
手順
- ①来た子どもが自分で出席番号順になるように出す
- ②係の子どもが順番と揃っているかをチェックする
- ③教員は中身をチェックし、返却する
メリット
子どもがすることが多く、教員の仕事は中身のチェックだけになるので、時間が節約できる。並び替えて揃っていれば10分あれば全て確認できる。
子どもが慣れれば、教員は他の仕事を教室でできるようになる。
子どもに並び替えや、係の仕事をする機会がある。
デメリット
慣れるまで並び替えするだけでも時間がかかる。
子どもにシステムを教える必要がある。
来た子どもから宿題と連絡帳を揃えてもってくる
手順
- ①来た子どもが自分で全ての提出物をもってくる
- ②その場でチェックして返却する。
メリット
始業時間には全ての提出物のチェックが終わっている。
朝から全員の子どもと話ができる。
デメリット
8時頃から提出物のチェックの仕事しかできなくなる
検尿やものさしなど、予定外の希望者のみの集金に手間取る
結論
来た子どもから来た子どもから宿題と連絡帳を揃えてもってくる方法を採用しようと思いました。大きなメリットとして、朝から全員の子どもと話ができる、学習の進み方についてアドバイスを伝えることができることがありました。また、順番に並び替えるなどの子どもの仕事もなくなりました。一方で、8時過ぎから始業時間まで他のことはできません。
大きな枠組みで行くと、いわゆる教員の時短本には、「その場でする」「まとめてする」「子どもに手伝ってもらう」「見通しを持つ」の4つの視点がよく書かれています。今回の朝の提出物については、「その場でする」vs「子どもに手伝ってもらう」の構造が成り立ちました。低学年の朝の宿題に関しては、「その場でする」がより有効かなと思いました。