「図工授業でGIGA挑戦」を読む

shallow focus photography of multicolored floral decor Elementary School/小学校
Photo by Artem Beliaikin on Pexels.com

図書館でたまたま見かけた「図工授業でGIGA挑戦」という本を手に取りました。図画工作で「酒井式」という言葉を耳にしたことがあります。そのメソッドについても簡単にまとめてありました。自分が小学生の頃に先生に言われていた内容と同じで、あの先生はこの方法を参考にされていたのだなと思いました。

QRコードもたくさんあり、指導の際の参考になりそうです。

タブレットの良さ

本書の中ではタブレットの魅力として、図画工作においては次の3点があげられていました。

1.一瞬で消してすぐにやり直しができる点
2.自分の作品の写真や動画を投稿できる点
3.コメントを書き込むことで鑑賞会を開くことができる点

実際に絵の具を使って紙に書いていく時間が今後も必要であり、それが図画工作のメインであることに変わりはありませんが、その内容を深めるための過程に端末を活用することが提案されていました。特に、一度色をつけたり紙を切ったりしてしまうとやり直しがきかないため、様々なデザインを考えたり色を合わせたりする段階でのタブレットの活用には、効果があるかもしれません。

酒井式メソッド

酒井式は大学の講義でも耳にしたことありました。そもそもは新潟の酒井臣吾先生が提唱された絵画の指導方法で、画法をきちんと指導することですべての児童が絵画を楽しめるようにする指導方法だそうです。

酒井式4原則として、
1.ふんぎる(見切り発車の原則)
2.集中する(かたつむりの原則)
3.「良し」とする(肯定の原則)
4.それを生かす(プラス転換の原則)

の4つがあるそうです。

この原則を見た瞬間、私自身が小学生の頃の、担任の先生の図画工作の授業の記憶がよみがえりました。絵の具の使い方を習った最初に「かたつむりの線」の練習をして、みんなが集中してまるまる1時間静かにすることとその良さを教えてもらいました。また、しまったと思った時がチャンスで、プラス転換することが大切だと教えてもらいました。昔の記憶がよみがえってくるようでした。

Copied title and URL