10月2日に、東京家政大学の太田洋先生のセミナーを聞く機会がありました。自分自身が扱いきれていないデジタル教科書の使いかたを考えることができました。
教科書内容のInput
教科書内容のInputにもデジタル教科書は活用できます。従来だと一斉で決められた回数しか聞くことのできなかった内容を、デジタル教科書を活用すれば個別に自分が聞きたい部分を聞くことができるようになります。
実際の運用方法は以下のようになるでしょう。
1.全体で場面や状況の確認と1回聞く。
2.制限時間(3分など)を設定し個別で聞く。
3.全体で意味内容を確認する。
個別で確認するところをペアやグループに設定すれば、協同的な学習に近くなります。一つのパターンを決めて何度も扱えば、徐々に学習者もなれてくるかと感じました。
Outputからパフォーマンステストへ
パフォーマンステストなどのOutputは、端末の録画機能を活用すると便利です。
とっておきの一言として、「一番良いものを提出してね。」と伝えると何度も納得の行くまで練習を繰り返すそうです。(といっても完璧にしたい子どもにとっては録画はハードルの高すぎるときもあるかもしれません。)
また、間に中間評価をはさみ、良いパフォーマンスを紹介しながら、フィードバックを送ることも勧められていました。フィードバックには内容面と言語面の両方が考えられます。
単元を超えた既習表現にアクセスしやすいのもデジタル教科書の魅力です。過去に学習したチャンツや教科書内容から、今回自分が使いたい内容を探して持ってくることも可能です。その際には、「教科書からうまく使える表現を探してみよう!」と声かけをするのが効果的です。
最近では教育用の動画投稿サイトにFlipgritも存在します。これを活用すると、子ども同士でコメントを送り合うこともできます。
端末を活用していくと、これまでの学校教育の形が大きく変わるのかもしれません。