小学校英語教育学会(JES)のブロックセミナーに参加しました。泉先生の『Can-Do及びパフォーマンス評価尺度作成を通して,評価に対する理解を深めよう』というワークショップでした。評価基準やパフォーマンス評価の考え方を再確認できました。
新しい学習指導要領が示されて以降、数多くの実践がされているためか、徐々にルーブリックの作り方にも「型」のようなものができてきている印象です。
実際に行うのはなかなか難しいので、2学期には少しでもできるようにしたいです。
パフォーマンス評価
外国語の授業ではパフォーマンス評価の実施の必要性がより強くなっています。特に話すことと聞くことの育成を目指す小学校英語では実際に英語で話したりやり取りをしたりするパフォーマンステストをしていることがほとんどだと思います。
既習表現は知識技能?思考判断表現?
既習表現については、英語を「使える」という観点で知識技能に入れるのか、適切に使用しているという観点で「思考判断表現」に入れるのかが悩ましい問題です。
現時点では、単元で扱う言語材料が「正しく」使えているかを知識技能、それ以外の既習表現の扱いについては、目的場面状況に合わせて活用できているという観点で思考判断表現に加えるのが適切ではないかと考えられます。
非言語能力も評価に入る?
アイコンタクト、ビックボイスなどの非言語能力については、主体的に学習に取り組む態度に加えることも可能だと思われます。ただ、この部分の評価はパフォーマンステスト一辺倒にならないように、振り返りや日々の授業でのみとりなども加味して行っていくことになると思います。
ルーブリックなども具体的な姿からバックワードで考える
CAN-DOやルーブリックを作成する際に、単元を終えた段階で児童はどのような力を身につけて欲しいのか、そのための指導はどのように行うのかといった逆向きの設計で授業を考えることが重要と言われています。
具体的な児童の姿や求める言語表現なども考えていくと、作りやすこともあるので、こちらもバックワードで考えていくことも可能です。
成績のフィードバックについて
パフォーマンステストのフィードバックは、できる限り早い段階で、子どものやる気に繋がるような形で行えることが重要です。
ABC評価を直接返すのではなく、コメントなどでどうやったら次に繋がるのかを考えられる形でフィードバックを行いたいです。