佐藤明彦さんの本の2冊目です。「教育委員会が本気出したらスゴかった。」を読みました。情報を素早く集めて、スピード感を持って行動することが有事のときには重要だと感じました。
コロナ禍での学校の対応
ドキュメンタリーとしても読んでいて面白い本でした。熊本の教育委員会がいち早くコロナ禍でオンライン授業に向けて行動を起こした、それまでの過程が書いてありました。
「コロナ」の全容が掴めていない段階で最悪の状態を考え、オンライン授業を準備しておく。その当時にも学校で勤務していた自分としては、一斉休校に突如なって驚いたことを覚えています。そのような状況ですでに次の一手を考えていたというのはすごいなと感じました。
そのために必要だったのは事前の準備と情報収集だそうです。できる限り情報を集め、急行に備えて準備を始める。後から考えると当然のようなことですが、日本中が先が見えない中で行動していったと考えると尊敬の念を抱かずにはいられません。
オンライン授業
全国でいち早く始めたオンライン授業では、双方向で授業をする時間と子どもの作業時間とで区別していたことがよくわかりました。
もちろん、通常の学校生活であれば常に双方向のコミュニケーションがとれます。ただ、回線状況なども含めると、はじめに指示を出して一度回線を切り、課題を各自提出する形式のほうが確実にオンライン授業を実施できます。
限られた情報の中からよりよい方法を探すまでの過程が示されていて勉強になりました。