2年生・道徳 ~あいさつがきらいな王さま~

man behind the counter Elementary School/小学校
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授業を学年の先生が見に来ることになったので、教材を見てみました。

題材

「あいさつがきらいな王さま」は、毎日同じようなあいさつを繰り返されることが嫌になった王さまが、挨拶を禁止するお話です。挨拶を禁止する中で、自分自身も挨拶がないと気持ちが晴れないことに気づき、挨拶の大切さを体感します。最終的には、挨拶をすることで、自分も相手も元気になったり、知らない人とも仲良くなれるというまとめに持っていきたい題材です。

教科書では、2月の最終週に配置されていました。これは来年度を意識した話なのでしょうか…。年度始めでも良いかもしれません。ただ、今の時期に指導する上で、何度も挨拶をされる(する)うちにだんだんとおざなりになっていないかを考え直したいです。

ちなみに、絵本にもなっているようですが、絶版で販売されていないようです。

指導の流れ

・付属の指導書を参考に考えましたが、一部変更していきます。

1. あいさつのしゅるいを考える。

指導書にはどうしてあいさつが大切なのかを話し合うとありました。ただ、このままだと導入の質問で求めている発言が出てしまうことが考えられるので、あいさつの種類だけを拾っていきます。

2. 何度もあいさつをされる場面から、王さまがうんざりすると感じさせる。

あいさつはいいことである、という子どもの前提条件を崩すために丁寧に行います。

子どもには、王様になったつもりで題材を読んでいくように伝えます。

役割演技などを通して、何度も同じようなことの繰り返しであってだんだんとうんざりしていくということを確認していきます。

3. あいさつの歌を聴いて、王さまが歌いたくなったわけを考える。

付属のDVDに入っている歌を流します。王さまが歌いたくなってしまう場面を再現します。ついつい歌ってしまった子どもには、王さまなのにどうして歌ってしまったのかをインタビューしてみます。

あいさつをしたい気持ちと、あいさつがきらいな気持ちの葛藤場面です。

4. 挨拶をした王さまがどんなことに気づいたかを考える。

ついついあいさつをしてしまった王さまとそこからの気づきを確認します。

5. あいさつのよさを考えて、これからどのようにあいさつをしていくかを話し合う。

道徳を題材だけではなく、今後にもつなげていくために話し合いをします。あいさつにはどんな良さがあったか、お話の中からだけでなく、日常生活も含めて膨らませていきます。

また、今後の生活につなげるために、どのようなあいさつをしていくことがよいかも話し合います。

小道具

用意できたら次のような小道具があればいいかと感じました。

1.王さまの王冠
王さまの役割演技をするときにちょっと盛り上がる王冠です。

2.マイク
インタビュー形式で王さまの気持ちを聞くときに使用します。ラムネ菓子にあるものでよいと思います。

3.あいさつのうた
付属のDVDに入っている歌です。CDにも入っているようです。コロナ対策のため歌うことはできませんが、聴くことはできます。

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