大学院では小学校での英語教育を主に研究していました。久しぶりに関係する学会に参加しました。最近はオンライン開催が増えているため、地理的な制限が少なくなって魅力的ですが、部活等もあり実に3年ぶりの全国大会の参加でした。いつか発表もできたらいいなあ。
実践発表より
自分が拝見した発表について、感想などを書いていきます。
1.CLILの実践授業
家庭科と英語のCLILの授業実践の発表を聞きました。CLILとは、Content and Language Integrated Learningの略で、内容言語統合学習と訳されることがあります。対象となる言語と教科内容の二刀流を目指す領域です。
アンケート調査の結果などからは、子どもの感想をもとに、教科を両方学べてよかったという感想が出ることが多いです。言語面でどれくらい定着しているのか、親しんでいるのかなどが分かるようになると、より実践的になるかと感じます。一方、外国語で対象教科を指導するという面で、教員の能力が求められるところがとっつきにくさにつながる可能性があります。
2. 自己調整学習
自分の学んだ内容や、単元でのゴールに向けてどれくらい近づいているのかを、毎時間振り返りながら学習していくことについての発表でした。「主体的に学習に取り組む態度」が評価の観点に組み込まれてから、学習を自分で粘り強く調整していくことが強く求められるようになりました。何ができるようになりたいのか、そのためにはその時その時の授業で何ができるようになればいいのか、見通しを持って学習できるようになることは、教師と学習者が同じ目的意識を持って授業に望むためにも重要だと感じました。
3. 手紙のやり取りと異文化交流
アメリカの小学校との文通についての紹介でした。オンラインで様々な活動ができる現在でも、手書きの温かみには変わりがないように感じられます。新しい外国語の目標にも「相手意識」という言葉が散見されますが、実際に手紙のやり取りをすることでより積極的に学習に取り組めるようになる側面もあると感じています。
私自身も、ポーランドの小学校との手紙のやり取りを授業内で行っています。研究という形でまとめてみたいと感じている、興味が湧いている分野です。